伊藤たつお通信 Vol.5

南極観測70周年。地球の未来を守る「聖域」の基盤を強化するために

参議院議員の伊藤たつおです。

日頃より温かいご支援をいただき、心より感謝申し上げます。

皆さま、日本が世界に誇る「南極観測」が、今年2026年で70周年の大きな節目を迎えることをご存じでしょうか。私は先日、参議院環境委員会において、南極の環境を守るための新たな法律「南極保護法改正案」の質疑に立ちました。

南極は、どの国にも属さない「平和と科学の聖域」です。しかし今、その足元では、物価高騰や設備の老朽化という深刻な課題が押し寄せています。

【活動報告】南極観測の「質」と「基盤」を守るための提言

今回の質疑では、単なる環境保護のルール作りにとどまらず、日本の観測体制そのものを維持・強化するための具体的な課題を政府に質しました。

1. 70年の歩みと「世界一」の技術を守る

日本はこれまで、昭和基地を中心に地道な観測を続け、世界に先駆けて「オゾンホール」を発見するなど、地球環境の変動解明に大きく貢献してきました。

私は文部科学省に対し、この70年の成果を高く評価するとともに、次なる10年、20年に向けて、日本の観測技術が世界をリードし続けられるよう、確固たる決意を求めました。

2. 物価高騰・燃料費上昇から「観測の現場」を守る

現在、南極観測は深刻なコスト増に直面しています。燃料費や物価の上昇が、観測活動そのものの大きな負担となっています。

私は、「予算不足を理由に、これまで積み上げてきた観測の質を決して落としてはならない」と強く主張しました。令和8年度予算において、どのような考え方で必要な予算を確保したのか、政府に説明を求め、安定的な運営を強く要請しました。

3. 「しらせ」後継船と、未来を担う「人」への投資

南極観測の生命線である砕氷艦「しらせ」も老朽化が進んでいます。

後継船の建造を計画的に進めること、そして何より、過酷な環境下で活動を支える若手研究者や技術者の確保・育成が急務です。どれほど立派な設備があっても、それを動かす「人」がいなければ、観測は継続できません。政府の具体的な育成策について、踏み込んだ回答を求めました。

4. 観光船のリスクと「責任」の明確化

近年急増している南極観光。万が一、油流出などの事故が起きた際、誰がどのように責任を取り、迅速に応急措置を行うのか。

今回の法改正で、主宰者(旅行会社等)に対し、事前の準備や事故時の対応を義務付けることを確認しました。国際社会の一員として、日本が「汚染者負担の原則」を徹底し、実効性のあるルールを運用するよう強く求めました。

【私の想い】「人づくり」こそが、地球を守る力になる

私の政治理念である「人づくり、教育」は、南極観測の現場にも共通しています。

地球規模の課題を解決するのは、最新のAIでも機械でもなく、真理を探究しようとする人間の情熱と、それを支える仕組みです。

南極の氷を守ることは、気候変動を食い止め、私たちの日本での暮らしを守ることに他なりません。

未来の子どもたちが、今と変わらぬ美しい地球で学べるよう、私はこれからも「現場」の課題を一つひとつ、国政の場で「解決」に変えてまいります。

【編集後記】「対決より解決」の現場主義を貫く

今回の質疑にあたり、専門的な資料を読み込み、観測の最前線にいる方々の想いも汲み取って質問を構成しました。

これからも、地味であっても日本の未来にとって「絶対に外せない」課題に、光を当て続けてまいります。

皆さまの温かい応援が、私の活動の原動力です。今月も全力で走り抜けます!