自販機横の「資源」を未来へ。リサイクル現場の悲鳴を政策の力に
参議院議員の伊藤たつおです。
日頃より温かいご支援をいただき、心より感謝申し上げます。
皆さま、私たちが毎日目にする自動販売機の横にある「リサイクルボックス」。
実は今、その中身が「資源」ではなく「ゴミ」と化し、リサイクルの現場が悲鳴を上げていることをご存じでしょうか。
私は4月20日、埼玉県にある「リサイクル・プラザJB」を訪問し、回収実態を詳細に視察してまいりました。
脱炭素社会の鍵を握るリサイクル。
その「理想」と「現実」の間に横たわる課題を、皆さまと共有したいと思います。
【活動報告】リサイクル現場の「リアル」と資源循環への3つの提言
今回の視察では、単なる工場見学にとどまらず、日本の資源循環システムが直面している極めて深刻な課題を確認しました。
1.世界に誇る「ボトルtoボトル」技術と循環型社会の意義
現場では、使用済みペットボトルが、再び新しいボトルへと再生される「水平リサイクル」の工程を視察しました。
これは、「新規の石油資源の使用を抑え、CO2排出量を大幅に削減できる」
まさに循環型経済(サーキュラーエコノミー)の要です。
日本の高度な選別・洗浄技術が、地球の未来を守る大きな武器であることを再確認しました。
2.現場を苦しめる「異物混入」の実態と手選別の限界
しかし、その再生プロセスを阻んでいるのが、リサイクルボックスへの異物混入という厳しい現実です。
回収された袋の中からは、飲み残し、お弁当のガラ、さらにはタバコの吸殻などが次々と見つかりました。
これらは周囲の資源を汚染し、品質を低下させるだけでなく、現場スタッフの方々に過酷な「手選別」を強いています。
現場の努力だけに頼るリサイクルの限界を痛感しました。
3.資源を未来へつなぐ「仕組みづくり」への挑戦
この視察結果を受け、私は以下の3点を中心に、実効性のある対策を政府・関係各所に働きかけていかなければいけないと感じました。
- 「あき缶・ペットボトルの払い戻し制度」と、罰則の強化などの検討
分別の努力を消費者の善意だけに任せるのではなく、リサイクルボックスにわざとゴミを投げ込む人への罰則や罰金の強化などの検討。
あわせて、空き容器を戻すと数十円が返ってくる、海外で実績のある「払い戻し(預託金)制度」の日本版を導入するための法律を作成。
- 「税金の優遇」と「がんばりが利益になる仕組み」
手作業に頼る現場に最新の「AI自動仕分け機」などを取り入れやすくするため、購入した企業の税金を大きく引き下げる制度の作成。
また、きれいに分別した分だけ現場の会社が正当に儲かる新たな取引ルールを創設し、リサイクルを経済的に自走させる仕組み。
- 「高品質な資源」の海外流出を防ぐ
日本の高い技術でキレイにされたペットボトルは、今、海外の業者に安く買われて流出してしまっています。
これは日本にとって大きな損失です。
飲料メーカーに対し、「国内で集めた資源を、もう一度国内のボトルに再利用する割合」を法律で義務付け、日本の資源を国内で100%ぐるぐる回す仕組みを作る必要があります。
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【私の想い】「現場の汗」を無駄にしない、実効性ある環境政策を
今回の視察を通じて私が強く感じたのは、日本の資源循環がいかに「現場の方々の献身的な努力」によって支えられているかという点です。
視察先では、高度な選別技術と同時に、人の手による過酷な作業の連続を目の当たりにしました。
「捨てればゴミ、分ければ資源」。
この言葉を単なるスローガンで終わらせるのではなく、現場の負担を軽減し、誰もが無理なく参加できる社会の仕組みを整えること。
それが、国政に携わる私の責務であると決意を新たにしています。
「分別の徹底」という一人ひとりの小さな行動が、現場を救い、地球を守る大きな力になります。
現場のリアルな声を国政に届け、持続可能な社会の実現に向けて全力を尽くしてまいります!
【編集後記】
今回の視察で目にした「異物混入」の光景は、非常に生々しく、驚きを隠せませんでした。
SNS等でも活動報告を行っておりますが、現場の過酷さは写真だけでは伝えきれない重みがあります。
自動販売機横のボックスは「ゴミ箱」ではなく、次なる資源を生むための「入口」です。
このメッセージを一人でも多くの方と共有し、共に未来の環境を守っていければ幸いです。

